WordPress(ワードプレス)には「デフォルトの投稿フォーマット」という設定があります。
この記事では、一見何に使うのか分かりづらいこの機能を解説します。
デフォルトの投稿フォーマットとは
WordPressの管理画面左メニュー「設定」から「投稿設定」を押すと、上から2つめに「デフォルトの投稿フォーマット」という項目があります。
この項目は、
- 投稿を新規追加する時の「投稿フォーマット」の初期設定を決める
というものです。
ただし、個人のブログ運営や企業のWebサイト製作において、この設定をしたことは1度もありません。
また、テーマによっては設定しても何の変化もありません。
したがって、結論から言うとまったく気にしなくて良いでしょう。
デフォルトの投稿フォーマットを設定する
WordPressの管理画面左メニュー「設定」→「投稿設定」を押して上から2つめに表示される「デフォルトの投稿フォーマット」を設定します。
仮に今回は「ギャラリー」にしてみましょう。
これは、投稿を新規追加する場合の、初期設定が「ギャラリー」になるということです。
ただし上でも書きましたが、テーマによってはまったく反映もされません。
今回は、WordPress公式テーマの「Twenty-Twenty-One」を有効化して検証します。
「Twenty-Twenty-One」を有効化した状態で、「投稿」→「新規追加」と進みます。
すると通常通り投稿の編集画面(新規)に移動します。
このとき画面の中央に「ギャラリー」という表示があることがわかります。
検証のために、「設定」→「投稿設定」→「デフォルトの投稿フォーマット」を「標準」にして、再度同じ作業をします。
すると、このテーマの通常の投稿画面が表示されました。
さらに検証のために「設定」→「投稿設定」→「デフォルトの投稿フォーマット」を「動画」にすると、投稿の新規追加でこのような表示となります。
このように、「投稿」→「新規追加」と進んだときの初期状態のフォーマットが変わることがわかります。
ただしテーマを変えるとまったく反映されないので、こちらも検証します。
「デフォルトの投稿フォーマット」はテーマによってまったく反映されない
WordPressのテーマを有名無料テーマである「Cocoon」にしてみましょう。
次に「設定」→「投稿設定」→「デフォルトの投稿フォーマット」を「ギャラリー」にしてみます。
この状態で「投稿」から「新規追加」を押してください。すると、通常の投稿画面が表示され「ギャラリー」の要素はまったくありません。
このように、「デフォルトの投稿フォーマット」はテーマによってまったく反映されないことがわかります。
したがって、まったく気にしなくてよいという結論が導き出されます。
WordPress.orgに役割の記載がある
WordPressの公式サイト日本語版である「https://ja.wordpress.org/」には、以下のように記載があります。
不要かとは思いますが念の為引用して記載します。
サポートしているテーマ内であれば、ユーザーは以下の投稿フォーマットを利用できます。
実際の投稿コンテンツのエントリーは変更されませんが、テーマはこのユーザーの選択に合わせて、選択された形式に基づいて異なる方法で投稿を表示できます。たとえば、テーマは「ステータス」投稿のタイトルの表示をオフにすることができます。表示方法は完全にテーマ次第ですが、以下にいくつかの一般的なガイドラインがあります。
aside(アサイド) – 通常タイトルなしで表示。Facebook の Notes のようなもの。
gallery(ギャラリー) – 画像ギャラリー。ギャラリーショートコードと添付画像を含む投稿など。
link(リンク) – 他サイトへのリンク。投稿本文内の一つ目の
<a href=””>
タグがその投稿の外部リンクと見なされる。もし投稿本文が URL のみの場合はその URL が外部リンクとなり、投稿タイトル (post_title) が名前となる。image(画像) – 単独の画像。投稿本文内の最初の
<img />
タグが画像と見なされる。代わりに、もし投稿本文が URL のみの場合はそれが画像 URL となり、投稿タイトル (post_title) が画像の title 属性となる。quote(引用文) – 引用文。大体、引用内容を保持するブロック引用が含まれます。または、引用はコンテンツであり、ソース/著者がタイトルになります。
status(ステータス) – 短い近況アップデート。Twitter のステータスのアップデートのようなもの。
video(動画) – 単独の動画、または動画のプレイリスト。投稿本文内の最初の <video /> タグまたは object か embed が動画と見なされる。または、投稿がURLのみで構成されている場合は、動画のURLになる。ブログ(プラグイン経由などで)で動画サポートが有効になっている場合、投稿への添付ファイルとして動画を含めることもできる。
audio (音声)– 音声ファイル、またはプレイリスト。ポッドキャストにも使える。
chat(チャット) – チャット履歴。例えば以下のようなもの。
太郎: やあ!
花子: 元気?
一郎: おう!注 : 投稿の作成や編集で投稿フォーマットを指定しない場合は、「標準」が使用されます。不正な投稿フォーマットが指定された場合も、”フォーマットなし” の意味で「標準」が使用されます。
投稿フォーマット – サポートフォーラム – WordPress.org 日本語
まとめ
WordPressの「デフォルトの投稿フォーマット」は、投稿の新規追加時のフォーマットを設定する機能を持ちます。
ただしテーマによってはまったく反映されないですし、多くの有名テーマで同様の状況です。
また筆者の個人ブログや、クライアントワークで制作した企業サイトにおいても設定することはないので、まったく触る必要がないものです。