WordPressのパーマリンク設定はこれでOK。初心者向けに使い方を解説

WordPress(ワードプレス)の重要な設定のひとつに「パーマリンク」があります。

このパーマリンクは、SEOを考える上、最重要ポイントと言ってもよいもののひとつです。

この記事では、初心者の個人ブログ運営者の方が間違えた設定をしないように、

  • 絶対にしてはいけないこと
  • このようにしておけばOKという設定

という2点についてわかりやすく解説します。

パーマリンクとは

WordPressのパーマリンクをわかりやすく言うなら、

記事毎に設定されるURL

となります。

  • 「パーマ」は「パーマネント」略したもの
  • 「パーマネント」は「永久に」などを意味する

このことから「パーマリンク」とは、「変わることのないURL」のことです。

ただしこの「変わることのない」というのは、「変わるはずのない」でもあります。

というのも、WordPressの設定を変えてしまえばURLも変わってしまうからです。

また投稿の管理画面でも変更することが可能です。

しかし「変わるはずのないURL」と書いた通り、簡単に変えて良いものではありません。

もし、パーマリンクをブログの公開後に変えようと思うと

  • 適切な処理をしなければならない
  • それにはかなり手間がかかる
  • SEOの評価が下がるかもしれない

という大きなマイナス点が発生しますので、やはり初期設定が非常に重要になります。

おすすめの設定方法

さて、まずは筆者おすすめの設定方法を紹介します。

これは手間やSEO的な観点のバランスを取ったものですが、これが唯一の正解というわけではなく「もっとこうしたほうがいい」という意見も理解できます。

ただし総合的に考えると以下の設定で十分ではないかと考えています。

設定はこちら。

  1. 「カスタム構造」を選ぶ
  2. 「%category%」「%post_id%/」を入れる

以下をコピペしてもらっても大丈夫です。

/%category%/%post_id%/

この設定にすると各記事のURLは、

https://ドメイン名/カテゴリー名/数字

となります。

例えば今読まれているこの記事の場合

WordPressのパーマリンク設定はこれでOK。初心者向けに使い方を解説

となるわけです。

基本的に筆者が運営するWebサイトはこの設定にしていて、これで十分上位表示を狙えると考えています。

例えば「ニュージーランドワイン通販専門店 ボクモワイン」という当社運営サイトには、

  • ソムリエナイフ 百均
  • ソムリエナイフ ダイソー

などで上位表示している記事があります。

まさか100円で買えるとは…!セリア・ダイソーに「ソムリエナイフ」がありました

こちらの記事のURLは以下となっていて、最後に単純な数字になっています。

https://wine.bokumo.jp/blogs/sommelier-iwasu/15350

これでも問題なく上位表示できますし、例えば脱毛などの激戦ジャンルの記事でもURLが

https://abcde.jp/category/1438

などの形になっている記事が多く見られます。

これでも十分上位表示は可能ですので、パーマリンク設定によって

記事ごとに自動的にURLが決まる

ように設定するのが楽ですね。

ただし、他のサイトでは

「ユーザーにもGoogleにも意味がわかるようにしたほうがいい」

と解説しているサイトもあります。

個人的には不要だと思っていますが、理解できる部分もあるので解説しておきます。

さらにこだわるならURLを自分で入力する設定に

パーマリンクを「ユーザーにもGoogleにも意味がわかるようにしたほうがいい」という意見は理解できます。

そこで、自分でURLを編集できる設定を解説します。

まず、設定はこちら。

  1. 「カスタム構造」を選ぶ
  2. 「%category%」「%post_name%/」を入れる

/%category%/%post_name%/

上記をコピペしてもらっても大丈夫です。

これでURLが

https://ドメイン名/カテゴリー名/記事タイトル

となります。

ただしこのままだと、「記事タイトル」の部分が日本語となり、URLにしたときに半角英数に変換されてとんでもない長さになりますし、ユーザーにもGoogleにも優しくありません。

例えば

https://rollin-demo.com/new-category/カテゴリー追加テスト

という日本語の入ったURLをコピペすると、

https://rollin-demo.com/new-category/%e3%82%ab%e3%83%86%e3%82%b4%e3%83%aa%e3%83%bc%e8%bf%bd%e5%8a%a0%e3%83%86%e3%82%b9%e3%83%88/

となってしまいます。

たまにSNSへの投稿などでこういったURLを見ることがありますが、非常に見づらいですよね。

そこで投稿画面でURLを変更します。

投稿画面での記事URL変更方法

まず変更したい記事の投稿画面を表示します。

画面右側に「投稿」を表示させて、「URLスラッグ」が表示されていることを確認します。

この部分を打ち替えればよいのですが、意味がわかりつつ完結なURLにするために

  • 半角英数字にする
  • ローマ字でなく英語にしたほうが良い

という条件をクリアしたいところです。

そこで「DeepL」などの翻訳サイトを使います。

DeepLにこのブログの記事を日本語で入力すると、適切に翻訳してくれますので、それをコピペします。

それを投稿画面の「URLスラッグ」のところにペーストすると、自動的に単語館の半角スペースに「-(ハイフン)」が入り、大文字も小文字してくれるので、このまま「更新」を押します。

この状態で記事の表示を確認すると、URLが適切なものに変わっていることがわかります。

パーマリンクにはカテゴリーを表示させる

サイトによっては一つ上の「投稿名がおすすめ」と解説している場合もありますが、筆者はおすすめしません。

なぜなら、URLにカテゴリー名が入らず、適切なサイト構造を表せていないからです。

これは「ユーザーにもGoogleにも意味がわかるように」という主旨から外れますので、やはり「カスタム構造」を選んで「%category%」と「%post_name%/」を入れましょう。

こうすることで、

https://ドメイン名/カテゴリー名/自分で決めたURL

となります。

カテゴリーのスラッグは必ず半角英数字にしておく

ここでひとつ注意が必要となるのが、カテゴリーのURLです。

カテゴリーは、

  • カテゴリー名
  • スラッグ(URLのこと)

のふたつに別れています。

例えばここに「新しいカテゴリー」というカテゴリーがありますが、スラッグは「new-category」になっています。

これはカテゴリーの管理画面で設定しています。

日本語でカテゴリーをつくると、初期状態ではカテゴリー名が日本語となります。

その状態でURLをコピペすると、先程の記事タイトルのようにとても長くなり、ユーザーに優しくありません。

そこでカテゴリー管理画面でスラッグを半角英数字にするのです。

詳しい設定方法はこちらの記事で解説していますので、読んでみてください。

一度設定したパーマリンクは変更しない

パーマリンク設定で非常に重要なことは、

一度設定したパーマリンクは変更してはいけない

ということです。

パーマリンク設定を変更すると、基本的にすべての投稿のURLが変更されます。

Googleに登録されたURLは、適切な処理(リダイレクト)をしていない場合、変更してしまうと大きな損失が発生します。

もし上位表示していた場合でも、アクセスした時に「このページは見つかりません」と表示され、その状態が長く続くと検索順位は下がります。

100記事以上投稿したブログでパーマリンク設定を変えた場合、Web制作の経験が豊富でない場合、おそらくすべての記事を適切にリダイレクトするのは大変な作業です。

ブログのSEOでもっとも重要なことの代表的なものは、

  • 記事の内容を良いものにする
  • 記事のURLを変えない

だと考えます。

このことから、一度設定したパーマリンク設定は変更しないようにしましょう。

もし変更する場合は、適切なリダイレクト処理をしましょう。

一度公開した記事のパーマリンクもできるだけ変更しない

「パーマリンク設定は変更してはいけない」と書きましたが、個別の記事のパーマリンク(スラッグ)も、公開後は極力変更しないようにしましょう。

Googleは、1記事に対して1つのURLを登録します。

またSNSへの投稿でも、貼り付けたURLは基本的に変えられません。

また誰かがブログの記事をブックマークしてくれていたら、そのURLは変更できません。

これらすべてのアクセスを失ってしまいます。

URLの変更はよほどの理由がない限り、デメリットが多くなることを覚えておきましょう。

もしどうしてもURLを変更したい場合は、「リダイレクト」という処理をします。

変更するならリダイレクト(転送)処理をすること

繰り返しになりますが、ブログ全体、カテゴリー、記事などのURLを変更する場合には、「リダイレクト(転送)処理」をします。

Web制作の現場ではリダイレクトは頻繁に使うものです。

例えば、

  • 企業の公式サイト(例: kaisya.co.jp)
  • その企業の1つの事業のサイト(例: jigyo.jp)

がそれぞれ別のドメインで運営されていて、公式サイトのドメインに統合したい、ということはよくあります。

その場合、このような構造にするわけです。

  • 企業の公式サイト(例: kaisya.co.jp)
  • 事業サイトを統合(例: kaisya.co.jp/jigyo)

ここで問題となるのが「jigyo.jp」のURLです。

Googleや様々なサイト、SNSからリンクが貼られているので、URLが消滅するとすべてのアクセスを失ってしまいます。

そこで、「jigyo.jp」から「kaisya.co.jp/jigyo」にリダイレクトの設定をするのです。

こうすることで、Googleやその他のリンク元から「jigyo.jp」にアクセスがあった場合に、「kaisya.co.jp/jigyo」に転送されて無事にコンテンツが読めるようになります。

まとめ

パーマリンク設定は、WordPressでブログを運営する上で非常に重要なものです。

  • カテゴリーを入れる
  • カスタム構造を使う
  • 「post_id」もしくは「post_name」で記事独自のスラッグを設定する
  • カテゴリー、post_name共に半角英数字にする
  • パーマリンクはできるだけ変更しない
  • パーマリンクを変更するならリダイレクト(転送)処理をする

上記のことに気をつけて、パーマリンク設定をしてください。

もくじ