EC運営
ShopifyのECサイト2店舗で実際に使用しているおすすめアプリ10選
筆者は現在Shopifyを利用したECサイトを2店舗運営しています。
業種はワインショップとスポーツ用品メーカーで、単価も商品特性もまったく違います。
その2店舗を運営している中で導入して使い続けているアプリをご紹介します。
もちろん、支援会社さんでもっとたくさんのアプリをご存知の方からすれば物足りないとは思いますが、とりあえず現場の声ってことでご容赦ください。
配送日時指定.amp
配送日時の指定が必要なら、このアプリを入れると概ね解決すると思います。
ワインは25℃を超えるような気温に長時間置くと品質が劣化する恐れがあり、基本的に温度管理が必要で置き配はご利用いただけません。
確実に受け取っていただく必要があるので、配送日時の指定は必須です。
またスポーツ用品のサイトは高額な商品もあるので置き配は有りえず、配送日時指定が必要となります。
テーマによるとは思いますが、この「配送日時指定.amp」はインストールしてガイドに従って設定すれば、すぐに配送日時指定が可能となります。
利用している運送会社に合わせて配送時間の設定も変更できます。
また、在庫管理に利用しているロジクラともデータを連携してくれて、ロジクラで管理するオーダー情報についてもしっかりと日時指定が反映されます。
日時指定NG商品を基準とするのだけがネック
ワインショップはすべて佐川急便で発送しているので問題ありません。
しかしスポーツ用品の方は、小さい商品は日本郵便のクリックポスト、大きな商品はヤマト運輸で発送しており、配送日時指定の可否が商品によって別れます。
また当然、小さい商品は大きな商品に同梱することができるので、まとめて発送することですべての商品について日時指定可能となります。
ただ、この「配送日時指定.amp」では日時指定NG商品を同梱すると、NGを基準としてしまいます。本来指定可能な商品も指定NGとなってしまうのです。
実際の運用ではこの逆の「可能商品とNG商品を同時にカートに入れた場合、すべて指定可能」にしたいわけです。
この点について開発元に問い合わせたのですが、機能としては実装されていませんでした。
ただし「アドバンスドプランにして、重量設定を使うと実質的には可能」とお答えを頂き、実現できました。方法は以下。
まず、商品ごとの重量を
- クリックポストでの配送商品は0g
- ヤマトでの配送商品は1g以上
と設定し、次に「配送日時指定.amp」で
- 合計重量が1g以上の場合のみ配送日時指定を可能に
- 合計重量が0gの時は配送日時指定はNGに
と設定することで、カートの中に
- クリックポスト配送商品だけの場合は合計0gなので日時指定が不可
- ひとつでもヤマトでの配送商品があれば1g以上となり日時指定が可能
となる仕組みです。
しかしこの機能はNORMALプランでは利用できません。
当店ではこのためだけにアドバンスドプランに変えているのですが、開発元の企業様にも収益を上げて貰う必要もあるので、仕方ないところかなと考えています。
NORMAL | $9.8 |
ADVANCED | $19.8 |
機能の詳細はShopifyアプリストアのページを見てください。
GemPages Powerful Page Builder
こちらはノーコードでかなり自在にLP、商品ページなどがつくれるアプリ。
割と重宝していて、例えばちょっと力を入れたSALEのときなどに利用します。
ちょっと月額費用がお高めなのが気になりますが、機能面では満足しているのでこれも仕方ないところです。
まあ普通に外注でLPをつくったら10〜30万くらいはしますしね。
ちなみにノーコードでOKとは書きましたが、ある程度Webの知識がないと難しいのも事実です。
たとえば「DIVで囲む」という概念は必須。その他にもpaddingやmarginにどんな違いがあるのかも、知っておかないと難しいかもしれません。
プランは3つ。当店はBUSINESSプランで利用しています。
STARTER | $15 |
BUSINESS | $29 |
ADVANCED | $59 |
機能の詳細はShopifyアプリストアのページを見てください。
GemPages Powerful Page Builder
Bundles.app
ワインショップでは必須のアプリで、セット商品をつくるときに絶対に必要です。
単品商品を組み合わせたセット商品がある場合、Bundles.appを使ってセット商品を構成する単品を設定しておきます。
すると、注文が入った場合にそれぞれ単品の在庫を引き当ててくれます。
また単品が売れて在庫がなくなった場合にも、含まれるセット商品に売り切れの処理をしてくれます。
当店では、このアプリがないと在庫管理が破綻します(以前は1日最大で2時間かけて管理していた)。
さらにロジクラのセット機能を上手に使って連携すると、内包するワインをピッキングリストにしてくれるなど、とても便利に使えます。
セット商品を販売している場合は、ぜひ導入してほしいアプリです。
料金プランは4種類。それぞれShopifyのプランや出荷数に応じて変わりますが、当店は最も安いプランで利用しています。
SHOPIFY SHOPS | $14 |
SHOPIFY PLUS 30K | $29 |
SHOPIFY PLUS 100K | $99 |
SHOPIFY PLUS >100K | $199 |
機能の詳細はShopifyアプリストアのページを見てください。
Gift Options
ワインショップで利用しています。
ワインショップでは送料の問題から単品でご購入いただくことは少なく、複数商品の合わせ買いをしていただくことが多くなります。
また、ギフトとしてご利用頂くケースも多く、ギフトボックスやラッピング、熨斗などの対応も必須です。
その際、各商品個別にギフトのオプションを付けてしまうと、たとえば有料のギフトボックスを重複してご購入されるようなケースが発生します。
これを防ぐには、1つのご注文に対してオプションの提示は1回にする必要があります。
そこでこのGift Optionsを使って、カート画面にのみオプションを表示させています。
もちろん有料オプションも可能。
難点はひとつだけあって、オプション項目を商品として登録する必要があること。
チェックアウトに行くとカートに入れた商品として扱われるのですが、カートに戻ってもそのオプションはカートに入った状態となるので、少しお客様が混乱しそうだとは感じます。
ただ、すべてが完璧なアプリはないですし、この機能を開発しようとしたらかなり費用がかかると思われるので、うまく折り合いをつけて利用していくしか無いと考えています。
STARTER | $2.99 |
BASIC | $6.99 |
機能の詳細はShopifyアプリストアのページを見てください。
Hulk Product Options
これはスポーツ用品のショップですごく便利に使わせてもらっているアプリです。
例えば、ある商品を購入する時に、必ず選んでいただく必要のあるオプションがいくつかあります。
そして、選ぶオプションによってはさらに選択肢を表示するといった条件分岐的な設定が必要です。
このようなオプション設定が、とても簡単に実装できます。
さらに複数のオプションを組み合わせて保存しておき、それらを特定のコレクションに設定する、といったことも可能です。
このことにより、例えばオプションの1部が欠品となったときにも、該当する商品すべてに即座に反映できますし、手間も少なくて済みます。
さらに1つ前に紹介した「Gift Options」と違い、オプションごとに個別の商品としないところも優秀だと感じます。オプション項目をまとめた状態で、そのときだけの商品としてカートに入れてくれるのです。
またサポートも非常にレスポンスが速く、機能改善の要望にも柔軟に対応してくれます。
例えば「日本円だと通貨表示に小数点は不要なので消したい」と相談したときにも、かなり素早く対応してくれました。
また、チャットで「選択した商品バリエーションに付随してオプションが変動するようにできないか」と相談したところ、「開発チームと検討した結果、11月初旬のアップデートで実装する」と返答をもらったりと、非常に柔軟な対応をしてくれる印象です。
もちろん海外の開発会社なので「DeepL」等で翻訳してチャットする必要はあると思うのですが、チャットツール自体に翻訳機能があるっぽいので、それすら不要かもしれません。
スタンダードプランだと条件分岐ができないので、複雑なオプションを設定したい場合はEXPERTプランを選んでください。
STANDARD | $8.9 |
EXPERT | $18.90 |
機能の詳細はShopifyアプリストアのページを見てください。
AnyGift
AnyGift(エニィギフト)はワインショップで利用中の「eギフト」アプリ。
eギフトとは、送り先の住所等を知らなくてもSNSやLINE、メールアドレスを知っていればURLでギフトを贈れるというもの。
配送先住所や日時は受け取る人が指定できるので、めちゃくちゃ便利なサービスだと思います。
ただしこの「eギフト」という言葉がまだ世間に浸透していないと思うので、もう少し啓蒙が必要かなと思いますが、もし浸透したときには「ECサイトにはあって当然」の機能となると考えています。
インストールした時に開発元の方からメールでご連絡いただいたのですが、「導入サポートをSlackでお願いできますか?」と相談したところご快諾いただきました。
また導入時の細かい要望にも迅速に対応してくださいました。
機能追加もかなり速いペースで実装してくれていますし、ギフトに使われる商品を取り扱っているのであれば、導入を検討してほしいアプリです。
料金は
- 基本利用料無料/eギフトを利用した売上の3%
- 月額$19+eギフトを利用した売上の3%
の2プランとなります。
配送日時指定機能は有料プランのみなので、その要不要などで決めることになりますが、当店はEXPERT PLANです。
STANDARD | eギフトを利用した売上の3% |
EXPERT | 月額$19+eギフトを利用した売上の3% |
機能の詳細はShopifyアプリストアのページを見てください。
39Editor
購入完了画面をカスタマイズできるアプリ。ワインショップで導入していて、主にLINEの友だち追加を訴求しています。
使い方もドラッグアンドドロップでとても簡単ですし、月額$5とお手軽なので、導入するとよいと考えています。
クーポンコードなども表示させることができます。
料金は固定で月額$5のみです。
フルアクセス | $5 |
機能の詳細はShopifyアプリストアのページを見てください。
チャネルトーク
ワインショップで導入しているチャットツール。
とりあえずテスト的に入れているのですが、今の所まだこちらをご利用いただいたことがなく、皆さんLINEでご連絡くださいます。
ただし仕組みとしては非常に柔軟でよいものだと思うのと、無料で導入できることから、Web接客をしっかりやっていきたい人にはおすすめです。
チャット機能だけなら無料プランで利用できますが、顧客管理などもしようと思うと、有料プランが必要です。
$0 |
$36 |
$60 |
$84 |
機能の詳細はShopifyアプリストアのページを見てください。
Quick Order Printer かんたん帳票出力
Quick Order Printer(クイックオーダープリンター)は、納品書や領収書などの帳票を手軽に作成してくれる定番アプリです。スポーツ用品店で導入していて、この納品書をピッキングリスト代わりに使っています。
ちなみにワインショップは後述するロジクラを利用して納品書を作成しています。
CSVファイルもエクスポートできるので、スプレッドシートでのオーダー管理にも活用しています。
またそのCSVファイルは、ヤマト(B2クラウド)、佐川(e飛伝3)、日本郵便(クリックポスト)に対応しているので、送り状作成にも利用できます。
OMSやWMSを利用していない場合は、必須のアプリと言ってよいのではないでしょうか。
料金は固定で月額$9のみです。
フルアクセス | $9 |
機能の詳細はShopifyアプリストアのページを見てください。
Advanced Shipping Rules
このアプリは、スポーツ用品店で利用しています。
ヤマト運輸で配送する商品とクリックポストを利用する商品の送料をそれぞれ設定するのですが、Shopifyの標準機能だと、どちらの送料も合計されてしまうなど上手く設定ができませんでした。
このアプリを使うと、
ヤマト配送の商品とクリックポスト配送の商品が同時にカートにある場合、ヤマトの送料のみを反映する
などの条件設定が可能です。
当店のように
- 商品によって異なる送料を設定している
- それらが同時にカートに入った場合、どちらかの送料だけに統一したい
といったニーズはあると思いますので、ぜひ導入を検討してみてください。
ただし混合ルールを設定するとスタンダードプランでの利用が必要になり、月額$29となります。
Lite | $9 |
Standard | $29 |
Pro | $59 |
機能の詳細はShopifyアプリストアのページを見てください。
まとめ
筆者が実際に利用しているShopifyアプリを紹介しました。
気に入らない、コスパ合わないということなら基本的に削除するので、淘汰されずに残っているアプリはどれも効果を感じているものです。
割と有名なものが多いと思いますが、アプリ選びで迷われている方の参考になれば幸いです。
著者情報
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Webの色々を中心に、様々なモノ・コトを使ってお客様のビジネスををサポートしています。特に地方で頑張る中小企業の業績を一緒になって伸ばしていくのに生きがいを感じます。自社Webメディア複数運営。最近はゲーム配信も少々。
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