株式会社ローリン

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2020.05.13

ビジネス

6期目を終えて

こんにちは。代表の佐藤です。

弊社は4月30日で6期目を終えて、7期目に突入しています。

ひとつの会社のサイクルが30年としてそれを人生に置き換えるとしたら、いま18歳くらい。ようやく高校を卒業して世間の仕組みを知っていく時期で、迷いながら、あちこちぶつかりながらも、少しずつ成熟した大人に向かっている状態でしょうか。

そう考えるとまだまだ先は長いですね。もちろん途中で力尽きることだってあり得ますが、自分も会社も共に生きながらえていきたいものです。

そういえば以前あるスタッフに「会社が“社長そのもの”過ぎる」みたいなことを言われて、そのときは「うーん、そうか。。。確かにそれはそうだな。。。」って反省してたんですね。

でもそもそも、借金して会社作って100%株主で経営者兼務してるわけですし、そうなるに決まってますね。

誰か経営の部分で分かち合えるひとがいたら違うのかもしれません。でもそういう人と一緒に事業をやれなかった自分の人徳のなさを嘆きつつ、今後も自分の人生と会社のサイクルを重ね合わせて生きていきます。

ということで6期目の振り返りから。

 

6期目、どうだったの?

まずは6期目を振り返るわけですがその前に、6期目のベースとなった5期目を軽く振り返ります。

詳しくはこちらの記事(5期目を終えて)に書いてありますが、数字はすごくよかったんですね。仕事は順調。でも「人」の部分で2〜3月にダメージを負って、4月に期を終えました。

ただし振り返ってみれば、“一応”経営者の端くれとして生きていく上では必要な経験だったように思います。もちろん当事者となった人には申し訳ない気持ちがあるけれど、あれがあったからこその今の自分なので。

どこかで恩返しできればとは思うけれど、難しいだろうな。とも思います。人間関係って過去には遡れないですしね(あるバーテンダーさんの受け売り)。

そんな5期目を終えて迎えた6期目について書いていきます。

メディア事業に大きな転機

まず近年の弊社の売上の中で大きな割合を占めるメディア事業。これがGoogleのアップデートによって一時的に影響を受け、売上が大きく下がりました。

5期目にはこの事業のおかげで財務状況が大きく改善したのは事実ですが、Googleアップデートによる売上の影響は「いずれ来るもの」として捉えていました。

それがついに来た、というところでしたね。

ここまですごく貢献してくれたし、知見もめちゃくちゃ溜まっていて他の事業にガンガン活かせているので、この事業を始めるタイミングや、きっかけとなった多くの方との出会いに感謝しかありません。

もちろん下がることも上がることもあるのがこの世界(SEO)の常。9月に下落した順位が1月に大きく改善し、そして期の最後である4月末に再度下落しました。

このアップダウンの間は特に何もしてないので、もう

「人智を超えたところでGoogle神が荒ぶっておられる…」

と、なんだか冷静に見られていました笑

以前から「SEOだけの集客は危ない」というのは業界の常識。ただしSEOでの集客はやはり売上に大きく貢献してくれるのも事実なんですね。こういった肌感覚がないままに「SEOだけの集客は…」と言うのではなく、色々わかった上で様々なチャネルから集客できるのが理想。

それはいま注力していて、のちほど触れる「NZワインのメディア」も同じです。

SEOのベースをつくりつつ、それだけではないチャネルをさらにつくることで、回り回ってSEOも強くなるという仮説(というかもはや一部界隈では定説)の裏付けを取るべく動いています。

このあたりの知見が溜まっていけば、受託制作事業やマーケサポートについてもさらなる集客面での貢献も可能となり、おそらく弊社と似たような規模感の受託制作会社にはない価値が出せると思いますし、制作会社さんと何か協業したいとも思います。

さて、その受託事業については、狙い通り現状維持ができたかなというところでした。

狙い通り、受託は維持

実はさきほど触れたメディア事業の大きなアップダウンを割と冷静に見られていたのも、結局は受託事業という2つ目の柱があったからでした。

これがメディア事業だけで成長してしまった会社だったとしたら、おそらくビジネスについて根本から見直さなければいけない事態となったでしょう。

弊社のような規模の零細企業が受託制作事業で「利益を大きくする」のは、本当に難しいと感じています。

※ちなみに会社の規模を大きくするつもりは以前からありません

弊社にWebサイト制作をご依頼いただく場合100〜300万程度の案件が多いのですが、こうなると年に最大でも6本くらいの公開が限界ではないでしょうか。それでも2ヶ月に一本なので、割とカツカツです。となると、MAXでも1,800万程度の売上で、僕の役員報酬やスタッフの人件費、外注費、その他の経費を払ったら会社にはほんの少ししか残りません。

※実際にはWebサイトだけでなく、様々な案件をご依頼いただいています

しかしまた一方で、会社の規模感が大きくなれば売上や利益の額は大きくなりますが、よほど上手くブランディングしない限りは利益率は減少する傾向にあるでしょう。組織運営にリソースを取られて効率経営は難しい気がします。

受託制作事業というのは典型的な労働集約型産業であり、大きな利益が出しづらいビジネスだと思いますし。

また、別事業で成長した企業が、このような利益構造の労働集約型事業を後付で事業ドメインに加えていくのは相当しんどいはず。例えば財務状況の良い事業会社が優秀なプロダクションを買収するのはすごくメリットが大きいと思いますが、自前でスタッフを揃えつつ他社から報酬を受ける受託事業をやるかと言われたら、多分やらない企業がほとんどでしょう。

弊社のように元々受託制作事業を主幹業務としていれば、正直なところ労働集約型でない事業の利益率の良さには目がクラクラします。手を動かさなくても売上が上がるのは、何とも言えない状態です。

弊社ではこの比較的疲弊しやすいと思われる受託制作事業の血が流れていて、より安定して売上を立てていくことができます。これにより、メディア事業への大きな波についても冷静に見られていたのは紛れもない事実です。

ECは、難しい。

さてECです。課題です。

これはちっとも伸びていません。伸ばす伸ばすと言ってもう3期目かな?そろそろ嘘を付くのはやめなさいと怒られそうです。

ただ、売上や利益は微々たるものでここのところずっと横ばいを続けていますが、運営に関する知見はしっかりと溜まっているので、あとは集客だけというところです。

もちろんその集客がいちばん大切なのは事実です。そして市場の大きさや商品力等も複雑に絡んでくるので、とりあえず集客できたけどCVしないということもあり得ます。実際にありました。

こういった経験をもとに、なんとか形にしていかなくてはなりません。そのためにはある程度「勝ち筋」のようなものが見えるまで色々と試していくつもりですが、ちょっと今までの方針を変更して、長い目で見て然るべきパートナーに相談することも考えています。

NZワインサイトスタート

6期目の大きな出来事と言えば、NZワインを愛するソムリエによるwebメディア「ニュージーランドワインラバーズ」のスタートでした。株式会社イチロイモさんと弊社による共同事業です。

このメディアの構想は以前から温め続けていたのですが、何かのきっかけ(場所はおそらくボクモのカウンターでしょうね)で「やりましょう!」となって、プロジェクト始動が2019年5月。そこから半年を経てようやく形になった11月に公開されました。

はじめはサイトの骨子となる基本的なコンテンツばかりだったものの、現在ではなかなか面白いコンテンツが盛りだくさんになりました。特にイチロイモ社長でソムリエである岩須さんのブログはおすすめ。何より僕自身このサイトの準備を通じてワインが大好きになったし、スタッフも楽しんで取り組んでくれています。

またこのプロジェクトは、公開2年後以降に利益が出ることを目標として動き出しています。したがってまだまだ赤字。現在も経費をダラダラと流出させながら運営しています。

楽天リンクがあっても、それはアフィリエイトリンクではありません。最初はリンクを設置してなかったんですけど、どこで買えるかわかったほうが便利じゃん、という理由で設置しました。

多くのビジネスには投資と回収のサイクルで回りますから、経営者として実現したいことに対してお金を使っていくのは当然のことです。僕はチャンスに投資をしない場合の機会損失のほうが怖いと感じるし、たとえ回収できなかったとしても大きな経験値が残ります。

それには会社としてある程度の余裕資金を持って、かつ真剣に取り組むことが必要だと考えます。投資をせず、仲間内の片手間仕事でやっていては得られる経験が少なくなってしまう。

ビジネスとして成立させるためには相応のリソースを投資して、ようやく土俵に上がれるのかなと思いますが、もっと賢いやり方があったら教えて欲しいです。誰か教えて下さい。

ちなみに新型コロナウイルスの影響で、しっかりと準備していた記事の公開が延期になってしまった不運もありました。これは本当に早く公開したかった。

ただしこれまでのメディア立ち上げの経験から、これから成長していく段階であることはわかっていますし、実際に着実に育ってきているのがGAの数字からも見て取れます。

どこかでアクセルを踏むためにタイミングを測り、そのための下準備も着々と進めます。

5期目の経験が生きた1年だった

このように、6決期目は比較的穏やかな1年でした。

5期目のダメージから上半期は意図的に読書の時間を多く取るようにして、少し余裕を持った状態で会社のことを見ていました。

もちろん目の前の仕事には全力で臨みましたが、5期目の精神状態と比較すると非常にリラックスできていたように思いますし、それはある種の諦観みたいなものがあったかも知れません。それらはすべて5期目までにいろいろなアップダウンを経験したからこそ、と言えます。

新型コロナウイルスに伴う経済的な影響や、4月末のGoogleアップデートについても同様で、様々なことを経験してきているからこそ、ある程度落ち着いて取り組むことができていると思います。

業績的には4期目よりは少しよくて、5期目よりは落ちるかなといったところ。まあ5期目が良すぎたのでこれは仕方ないですね。

ただ今期(7期目)は新型コロナウイルスの影響もあっておそらく厳しいものになると思います。

7期目に向けて

さて、5月1日から既に7期目がはじまっています。

色んな方面の経済活動が停滞していることと、それに伴う企業の投資マインドの減衰によって、いまのところ5月は低調なスタートとなりました。

3月・4月は対象とならなかった持続化給付金もおそらく5月は対象(前年同月比50%減)となるでしょう。

2年ほど売上ゼロでも存続できるほどには内部留保があるものの、納税猶予と政策金融公庫の無利子融資を使って手元の現金を厚くして、さらに学校休業等対応助成金も利用します。とにかく資金繰りで奔走しなくて済むように動きます。

正直、いまの状況で強気なことは一切言えません。大きなゲームチェンジが起こるのかどうかを見極めている段階です。そしてそれはきっと起こるでしょう。

今思えば、昨期具体的に動かそうとしていた飲食事業もストップしておいてよかった。僕は何があっても最悪は避けられるようなリスクのとり方をしますが、もし進出していたら、さすがに精神的に辛かった気もします。

ただしこれからもNZサイトは育て続けますし、その他にも受託制作の引き合いも動き始めています。

変えるべきものを変え、捨てるべきものを捨て、守るべきものを守る。

今までのやり方が通用する部分とそうでない部分を見極めて適切に投資し、なんとか生き残りたいと思います。